看護専門学校に通う〈元・鍼灸師〉が鍼灸業界のリアルについてぶっちゃけて話します。

鍼灸
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どうも、ハラミと申します。

元鍼灸師で、現在は社会人看護学生として専門学校に通っています。

本記事では、鍼灸師として働いてきた経験を踏まえて、

  • 鍼灸師って何者?
  • 整体師とは何が違うの?
  • 鍼灸専門学校ではどのようなことを勉強するか
  • 鍼灸で稼ぐことは可能か
  • どんな人が鍼灸師に向いているか

についてお話していきたいと思います。

それでは早速いってみましょう。

このブログの執筆者

鍼灸師って何者?

鍼灸師(正式名称:はり師、きゅう師)は、医療系の「国家資格」のひとつです。

なので、鍼灸師になるためには、専門学校もしくは大学に通う必要があります。

そして学校はあくまで「国家試験の受験資格が得られる場所」であり、

国家試験を通過しなければ鍼灸師になることはできません。

  

整体師とは具体的に何が違うの?

「整体はマッサージで、鍼灸は針を使うんでしょ?知ってるよ」

 

 

 

 SHUT UP

 

 

 

  

ごめんなさい、違うんです。

そういう意味ではないんです。

ここでお話させてもらいたいのは、国家資格と民間資格についてです。

 

先ほども言った通り、鍼灸師の資格は『国家資格』になります。

そして国家資格には、名称独占と業務独占という区分が存在します。

 

名称独占の例としては、医師以外が「僕は医師です」って言ったら

違反になるってことです。

そしたら業務独占も想像できますよね。

医師以外が手術したら違反、的なことです。

 

で、鍼灸師はどうなのかというと、鍼灸師は「業務独占」に当たります。

鍼灸師以外が鍼灸施術を行ったら違反ってことですね。

このように国家資格には、名乗っていいという権利と

業務を行っていい権利があるわけです。

 

じゃあ整体師はどうなのか。

実は整体師さんたちの中に「整体師」という資格を持っている方はいません。

正しく言い直すと「整体は国家資格ではない」んです。 

つまり、「業務独占」も「名称独占」もありません。

明日から僕が「整体師になりました」といってもオッケーなわけです。

 

ぶっちゃけ、ここは患者さんからしてみれば

めちゃめちゃどうでも良い部分です。

上手ければいいんですから。

ですが鍼灸について興味があるあなたには、正しい知識を持って頂きたいと思います。

 

 

 

ていうか「整体やってください」って言われるの

もういい加減だるいんですよね

 

 

という、元鍼灸師の愚痴でした。

話を戻しましょう。

鍼灸専門学校ではどんな勉強をするの?

先ほども書いた通り、鍼灸は国家資格にあたるため、

医師や看護師やリハビリ師さん達と同じように解剖学や生理学といった

西洋医学的な内容をかなりしっかりと勉強します。

ツボの位置や東洋医学での治療方法を教わる授業もありますが、

もしあなたが入学されたら、「こんなに西洋医学しっかりやるの?」って

びっくりすると思います。

そして大部分の生徒が苦労します 笑

 

ちなみに現在僕は看護専門学校に通っていますが、

 

え?こんだけしか習わないの?浅、、、、

 

と思わずマウントを取りたくなってしまうくらい差があります(解剖学においては)。

 

ということで、もし入学を考えている方がいるとしたら

東洋医学にどっぷり浸かれる生活ではないということは

理解しておいてほしいと思います。

(けどしっかり教わったことで理解も深まって僕は楽しかったです) 

 

鍼灸で稼ぐことは可能なの?

この質問はよく受けるんですが、いつもこう答えています。 

 

雇われは基本無理、個人経営の治療院は超ブラック

大成功狙うなら開業すべし。

例外として一部には福利厚生や賞与が充実してる所もあるから

雇われるならよく探して選ぶべし

個人経営してる治療院は大体ブラックです。ほぼブラックホールです。

デートにいった女性にご飯を奢りまくりたい。

結婚して女性を養っていきたい。

そういう男性にとってはだいぶ厳しい環境だと思います。

ただし、雇われでも一部の治療院では福利厚生や賞与が充実していたりするので、

就職先は本当にしっかりと探すことをお勧めします。

 

そして大成功を狙うのであれば、店舗を構えて経営者になることです。

ただこちらはハイリスクハイリターンですよね。

お勧めとしては治療院勤務しながら、休みの日に個人で出張施術を

始めてみて、軌道に乗ってきたら治療院からフェードアウトするのが

いいかなと思います。

出張先のベッドで治療するのか、治療用クッション(枕など)を持っていくか、

出張用の折り畳みベッドを準備するかなどで費用に差は出ますが、

いきなりテナントを借りて開業することと比べたらリスクなんて微々たるものです。

それらはテナント開業した時の資産にもなりますしね。

どんな人が鍼灸に向いてるの?

これは鍼灸師として働いてきた僕が思う「鍼灸師に必要な素質」についてのお話です。

その素質とは

  • 割り切れる人
  • 自信満々な人
  • 咄嗟の反応ができる人

です。

 

字面だけ見るとディスってるみたいなものもありますが、 

これらは本当に僕が必要だと思ったものです。

素質① 割り切れる人

鍼灸の世界を夢見て入学された方は、恐らくほとんどが2つのタイプに分かれます。

①東洋医学、スゲー!

②東洋医学、うさんくせえ、、

です。

ちなみに僕は①になりたかった②です。

 

で、鍼灸に向いてるのがどちらかと言うと、もちろん①です。

何故かというと、東洋医学の世界は

「この理論矛盾してない?」「この本とこの本で全然解釈違うじゃん」

みたいなことが当たり前にある世界なんですよね。

そんな世界でやっていくためには、「割り切り力」が必要なんです。

②のうさんくせ~型の人は、「割り切り力」が足りてません。

 

実際、理論はめちゃくちゃなのに実際に効果を感じられた治療は

何度も受けたことがあります。

そこで「理論はよくわからないけど効くなら良いか!」と

思えれば良かったんですが、

僕みたいなうさんくせ~型の場合、「けど矛盾してるよな、、」と

延々と考え続けちゃうんですよね。。

実はこの考え自体が本質からズレていて、

患者さんにとっては

『治れば何でも良い』んですよね。

 

疑り深くて自分の理解の外にあることを受け入れられない人は

鍼灸には向いてないのかな、と思います。

素質② 自信満々な人

 ディスってないんですよねこれがー。

どういうことかというと、これ、

「説得力」や「カリスマ性」に繋がります。

鍼灸師あるあるになりますが、自分の治療に対して

「理論的にはこうだけどこれ効いてるのかな?」という

気持ちを持っていると実際効かないんですよね、不思議と。

逆に「これはこうだからこうやってあげれば、ほら!」と

自信満々な人の治療はやけに効きます。

 

技術の差という問題ももちろんありますが、

それと同じくらい大事な作用が『プラセボ効果(プラシーボ効果)』

なんですよね。いわゆる「気のせい」ってやつです。

プラセボ効果を馬鹿にする人もいますが、

気のせいだろうがなかろうが、効いてるものは効いてるんですよ。

患者さんが「楽になった」と言えばそれは実際楽になってるんです。

 

つまり自信満々な性格の持ち主であれば

治療効果に大いなるプラセボ効果を上乗せできるってことです。

さらに自信満々な人(カリスマ性を持つ人)は

患者さんから信頼も得やすいですしね。

鍼灸師、めちゃめちゃ向いてると思います。

素質③ 咄嗟の反応ができる人

治療中、患者さんから質問を受けることって結構多いです。

「○○って漢方飲んだ方がいいですかね?」

「○○な症状が出るってことは、私○○病なんですかね?」

 

んん”~~~~~~~~

 

 

 

知らん!!!!!!!

 

 

 

いや知っとけよ、って話なんですけど、

鍼灸師は西洋医学も東洋医学も勉強するので

ぶっちゃけ知識パンクしてますし

日常業務の中で病気の人を見る機会ってそんなに無いので

知識すっぽ抜けてたりするんですよね。

 

そんな時、「えっ、、、」となる人と

「(わかんないけど)○○の可能性はありますね」と

咄嗟に切り返せる人とでは、

『患者さんからの信頼』

に天と地の差がつきます。

 

適当なこと言ったら駄目でしょ!という意見を抱いた方、

その通りです。すみません。

 

しかし、あとで調べて正しい答えを返せれば良いんです。

多くの治療院では「置鍼(ちしん)」といって、

身体に針を刺した状態で5~10数分ほど時間を置く という

治療を行っています。

その時間に調べればいいんです。

そして、「すみません、先ほどは少し勘違いしていまして、

先ほどの○○は○○するのが正解でした」と

お伝えすればいいだけの話です。

 

何が怖いって、「あっ、、えっと、、」という態度を

見せてしまったが最後、あなたに「ダメそうな鍼灸師ね、、」という

烙印を押されてしまうことです。

そうなったら何が起こるでしょう。

そうです、

 

「この人に治療されても良くならなさそう」

という、逆プラセボ効果が発動するんです。

こうなってしまってはいくら良い治療が出来ても治療効果は

相殺されてしまいます。

 

そういった理由から、咄嗟に反応できる人というのは

鍼灸師にすごく向いてるなと思うわけです。

 

 

ということで今回は、鍼灸師とは何かというお話から

鍼灸師に求められる資質までお話させて頂きました。

「そういうの得意分野ですわ」っていう自信満々な方がいたら

それは完全に鍼灸師になるべくして生まれてきた方なので

ご一考いただければと思います。

 

ではこの辺で!

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