【看護専門学生2年】基礎看護学実習Ⅱってどんな実習?実習では何をする?【ざっくり解説】

看護
この記事は約8分で読めます。

どうも、ハラミ(@harami_blog)と申します!

先日、2年次の実習『基礎看護学実習Ⅱ』を終えました。

病棟での実習は約10日間でしたが、1年次とは全く違う内容で、考えることも多いのでかなり難しい実習となりました。

とはいえ、まだ実習に行っていない方や看護学校への入学を考えている段階の方は、「実習でどんなことをするかイメージできない」という場合がほとんどだと思います。

なので今回は専門学校2年次の『基礎看護学実習Ⅱ』について、内容や注意点などをざっくり解説していきたいと思います!

このブログの執筆者

1年生の時の実習についても記事にしてるので、1年生の方はこちらから見てもらうとよりイメージしやすいと思います!

基礎看護学実習Ⅱの内容・目的

基礎看護学実習Ⅰ(1年)の振り返り

まず1年次の基礎看護学実習を振り返ってみると

  • 基礎看護学実習Ⅰ(前期) ➡ 環境調査
  • 基礎看護学実習Ⅰ(後期) ➡ 患者さんを受け持ち、ケアに関わる

といった内容でした。

基礎看護学実習Ⅰ(前期)『環境調査』とは、病棟や病室の環境(広さや温度、明るさ、音など)を機材を使って測定することで、患者さんの過ごす病院内の環境を知ることを目的とした実習です。

学生が患者さんと本格的に関わりだすのはそれに続く基礎看護学実習Ⅰ(後期)からになりますが、基礎看護学実習Ⅰ(後期)では、看護師に同行して患者さんの移送・移乗、食事介助・清潔ケアなどの各種ケアを補助する・体験するというのが主な実習内容になります。

この実習はあくまでケアの補助・体験がメインになるので、基本的に学生は患者さんの持つ病気について知らされないようです。

”1年生の段階では病気についてまでは考えなくていい”ということですね。

基礎看護学実習Ⅱの内容

それに続く今回(2年次)の実習ですが、

  • 基礎看護学実習Ⅱ
    1. 患者の情報を収集
    2. 情報を分析(=アセスメント)
    3. 関連図の作成          
    4. 看護計画の作成

という内容になってます!

 

内容はあとで解説しますが、急に難しそうな雰囲気になってますよね笑

実際、僕も実習に行くまではぼんやりとしか理解できていなくて、実習が終わってやっと「こういうことだったのか〜」と思えた感じです笑

では、各項目についてざっくり見ていきましょう。

情報収集

1年生の実習では病気について触れることはありませんでしたが、2年生の実習からは患者さんの病気について触れていくことになります。

そして病気だけでなく、日々のバイタルサイン(体温・血圧・脈拍・呼吸数・SpO2)や血液データ(赤血球数、血中ナトリウム値など)、既往歴(過去の病歴)、家族歴(家族の有無や家族からの支援体制)、使用薬剤などなど、ざっくり言うと患者さんに関わるあらゆる情報を収集していきます。

そのために今回の実習では、患者さんからの聞き取りやバイタルサイン測定、そして電子カルテを使った情報収集を行っていきます。

これらの情報収集をしっかり行うことであとに続く分析がスムーズに行えるようになるので、情報収集が今回の実習において一番重要なステップと言っても過言ではありません!

情報収集が不十分だとマジで進まないので、本当に重要です、、笑

情報分析(アセスメント)

情報を集めたら、今度は情報を分析して問題点を抽出していくという段階に入ります。

ちなみにこの問題点は『看護が介入できる問題点』という意味で、正式には『看護問題』と言われます。

看護が介入できる問題点(看護問題)とはどういうことか、例を挙げてみると

  • 立位時にふらつきがあり転倒するリスクがある。
  • 麻痺などで各種セルフケア(食事・清潔ケアなど)が自身で行えない。
  • 病気に関する知識が少ないために非健康的な生活習慣を行っている。

といったものになります。

これらは看護師が援助(介入)する事によって改善が見込めるため、看護問題と言うことが出来ます。

例えば最初の『立位時にふらつきがあり転倒するリスクがある』といった問題に対しては

  • 立位時にふらつきがあり転倒するリスクがある。
    1. 立ち上がる際はナースコールを押してもらう。
    2. 移動時は車椅子に移乗する。
    3. ポータブルトイレを室内に置いて移動を少なくする

などの対応をすることができます。

このように、看護師が介入することで解決・改善が見込める問題点を『看護問題』と言い、集めた情報から問題点を見極める作業を『アセスメント』と言います。

 

例えば、

80代男性 腰椎圧迫骨折で入院

腰痛により動くことを嫌がる。

夜間目が覚めてしまうため、日中は眠気を感じることが多い。

トイレはポータブルトイレをベッド横に設置

という情報が集まった場合、

  1. 80代なら関節可動域や筋力の低下が予想されるため、それらを原因とした転倒リスクあり
  2. 腰痛により動くことを嫌がるなら、筋力低下が起こると考えられるため転倒リスクあり
  3. 日中は眠い=覚醒不十分のため注意散漫となって転倒リスクあり
  4. 目が覚めてしまう原因が夜間頻尿なら寝ぼけた状態+切迫感による焦りから転倒リスクあり

といったように分析する事ができます。

このように、集めた情報から分析して看護問題を抽出する過程を『アセスメント』と言います。

このアセスメントをするためには先ほども言ったように十分な情報が必要なため、『情報収集』が超重要になります!

そして収集するためには、どんな情報が必要か、何の検査値が必要かといった情報収集のための知識もかなり重要になります。

疾患についての知識や血液データの読み方など多くの知識が必要なため、その勉強だけでもかなり時間をとられますし、その上でアセスメントをしないといけないので、このアセスメントという作業はめちゃくちゃ時間がかかります、、、

”看護実習あるある”『寝る時間がない』という話を聞いたことがある人は多いと思いますが、

その原因は間違いなくアセスメントですね

ただでさえ難しい内容なのに手書きですからね!!

それはそれは時間がかかります・・・

最初は死ぬほど時間がかかりますが、何度か書いていると情報の取捨選択が出来るようになって段々早くなるので、慣れるまで頑張りましょう笑

関連図の作成

恐らく看護の実習を知らない人たちにとって1番未知数なワードがこの『関連図』じゃないでしょうか。

少なくとも僕は全く何なのか知りませんでした笑

そんな『関連図』ですが、一言で言うと先ほどまでお話していた『情報➡アセスメント➡看護問題の抽出』の流れを図にしたもの『関連図』と呼びます。

分析が詳しく書いてあるのはアセスメントですが、詳しい反面、ぱっと見では読みづらいといったデメリットがあります。

なので流れを分かりやすくするために図にしたものが関連図という訳です。

 

先ほどの分析をもう一度見てみましょう。

  1. 80代なら関節可動域や筋力の低下が予想されるため、それらを原因とした転倒リスクあり
  2. 腰痛により動くことを嫌がるなら、筋力低下が起こると考えられるため転倒リスクあり
  3. 日中は眠い=覚醒不十分のため注意散漫となって転倒リスクあり
  4. 目が覚めてしまう原因が夜間頻尿なら寝ぼけた状態+切迫感による焦りから転倒リスクあり

これを関連図にしたものがこちらです。

このように、看護問題(この場合は転倒リスク)に繋がるまでの分析過程を図式化したものを関連図と呼びます。

関連図を描くのも最初は物凄く時間がかかってめちゃくちゃ大変ですが、これも慣れてくれば間違いなく早くなるので、「ある程度数をこなすまで頑張りましょう!」っていうやつです笑

看護計画の作成

アセスメントで患者さんの持つ問題点が抽出できたら、その問題点を改善するためのアプローチを考えます。

それが『看護計画』と言われるものです。

アセスメントのところで”立位時にふらつきがあり転倒するリスクがある”という患者さんに対して

  • 立位時にふらつきがあり転倒するリスクがある。
    1. 立ち上がる際はナースコールを押してもらう。
    2. 移動時は車椅子に移乗する。
    3. ポータブルトイレを室内に置いて移動を少なくする

という対応が出来る という話をしましたが、このように、問題点に具体的にアプローチするための計画を『看護計画』と言います。

ちなみに今回はざっくりなので簡単に説明しますが、看護計画には

  • 観察計画(O-P : Observation Plan):「バイタルサインや筋力・関節可動域」など、計画を実施するための観察項目
  • 援助計画(T-P:Treatment Plan):「車椅子移乗時は介助付きで行う・入浴時に自分で洗えない部分だけ看護師が洗う」など、看護師が行う援助の計画
  • 教育計画(E-P:Education Plan):「病気や自己管理の方法を患者さんに理解してもらう」など、患者さんへの指導計画

の3つがあります。

先ほどの例でいうと、

『移動時は車椅子に移乗する』『ポータブルトイレを室内に設置する』は援助計画、『立ち上がる際はナースコールを押してもらう』は教育計画になります。

観察計画を挙げるとしたら、『立位時のめまいの有無の確認』『下肢の筋力(MMT)』などがありますね。

基礎看護学実習Ⅱの目的

ということで2年生の基礎看護学実習Ⅱは非常に難しい内容となっていますが、この実習では

疾患について理解し、情報収集・アセスメント・関連図・看護計画を通して看護師の思考方法を身に付ける

ということが目的になっています。

看護計画(O-P・T-P・E-P)は看護師になってからも作成しますが、アセスメントや関連図の作成を行うのは学生の時だけです。

看護師になってからはこれらの作業を頭の中で行うようになるので、その時のための訓練ということですね。

まとめ

ざっくりと言いつつも結構長くなっちゃいましたが、以上が基礎看護学実習Ⅱの内容になります!

3年生の先輩にも「2年の実習が一番大変だった」と言われましたが、慣れない作業ばかりで確かにめちゃくちゃ大変な実習でした、、、

けれどこの実習をやり遂げることで看護師の思考方法どんな知識が必要かについての理解がめちゃくちゃ深まることは確かなので、とても実のある実習だったと思います!

この記事が今後実習に臨む皆さんの参考になれば嬉しいです!

  

ではこの辺で!!!

タイトルとURLをコピーしました